日本大学理工学部機械工学科堀内・安藝研究室Vehicle Dynamics and Control Lab.

研究テーマ

ドライバ−自動車系の適応インターフェース

ハンドルはドライバーと自動車のとの間にある最も重要なインターフェースです.自動車が生まれてから100年近くにわたり,ハンドルを回した角度に比例して前輪舵角を操舵するという機械的なメカニズムが使われてきました.しかし近年の電子制御技術の発達により,ステアバイワイヤーという新しい操舵系が実用化されようとしています.これはハンドルと前輪の間に機械的なメカニズムがなく,ハンドル回転の指令を電気信号に変換し,これをアクチュエータに送って前輪の角度を制御する方式です.この方法ではハンドル角と前輪舵角の関係を自由に変化させられるので,従来の操舵系より設計の自由度が飛躍的に高まります.

このようなステアバイワイヤーを前提とすると,運転状況に応じて操舵系のダイナミクスを変化させることも可能になります.例えば,ドライバの操舵特性には個人差がありますが,これに合わせて常に望ましい車両運動特性を実現するような個人適合型の適応操舵系などが考えられます.

この研究ではこのような新しい操舵系について,理論的な解析と可動式のドライビングシミュレータを用いた実験の両面から検討しています.

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