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【音とは】
超音波の話の前に音の話をしましょう!音って何でしょう?高校の物理でもやったとおり,音とは空気の振動のことです。太鼓をたたく,笛を吹くなど物体による振動,スプレーやバットの素振りなど空気の流れ・物体の急速移動,拍手や風船など空気の膨張・収縮などにより音を発生させることができます。この空気の振動により耳の奥にある鼓膜を振動させ,蝸牛と呼ばれるところでこの振動を感じ,脳に伝達することで人間は音を認識することができます。
【音の周波数】
音が振動する時,では1秒間あたりにどれぐらいに回数振動するのでしょうか?実は,いろんな回数の振動が合わさって我々の耳に届いております。高い音は、1秒間の振動の数が多く,低い音は数が少ないです。この数を周波数と言い,『Hz』(ヘルツ)と言う単位を使います。1秒間に20回振動すれば,20Hzとなります。前述の通り,音は様々な周波数が合成されたものですが,人間が聞くことのできる音には周波数の範囲があります。それは,『20Hz〜20kHz』です。これ以上でもこれ以下でも普通の人には聞くことができません(個人差はあります)。そして人間に聞こえない20Hz以下の音を低周波,20kHz以上の音を超音波と言っております。 |
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【超音波の活用】
イルカやクジラ,コウモリなどは超音波を感じることができます。これにより会話をしたり,壁などとの距離を測り接触しないよう飛ぶことができます。人間は超音波を聞くことはできませんが,現在我々の身の回りでは様々なところで超音波が用いられております。例えば,潜水艦のソナー,炊飯器,加湿器,めがねなどの洗浄機,歯ブラシ,エコー検査,探傷装置,結石破壊,高速道路の渋滞測定などです。まだまだ沢山あります。 |
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