科目名 工業数学入門   2単位 選択  駿河台校舎
機械工学科   2年   前期   木 1
木 2
クラス  A 、 B  
担当者 松本彰 
学習目標
 機械工学的現象を数学という道具を使ってモデル化する基礎を養うことが目標である.具体的到達目標は@微分の計算ができ,簡単な応用問題(初等関数の微分,ベクトルの微分など)に適用できること,積分の計算ができ,簡単な応用問題(面積,体積,力学的仕事など)に適用できること,A偏微分と重積分の計算ができ,簡単な応用ができること,B線形常微分方程式の簡単な応用ができることの3項目である. 
授業形態
及び
授業方法
板書を中心とした講義である.ただし,理解を深めるために数回の演習時間を設けてある. 
履修条件
微分積分学T,Uおよび線形代数T,Uを履修していること.また,メカニクス基礎を受講していることが望ましい. 
準備学習の内容
@第1回はシラバス内容を確認の上,授業に臨むこと.2回目以降は,シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認の上授業に臨むこと.
A毎回の講義の後に理解できなかった点を整理し,その週のオフィスアワーで必ず質問すること. 
授業計画
1
1.導入
初等関数(三角関数,指数関数など)の復習 
2
2.微分
初等関数の微分係数の計算とその応用 
3
3.積分
初等関数の不定積分と定積分の計算 
4
第1回から第3回の授業のまとめと演習 
5
4.偏微分
偏微分係数の計算とその応用 
6
5.多重積分
2重積分,3重積分の計算とその応用 
7
6.ベクトルの工学への応用
スカラー積(内積),ベクトル積(外積),線積分 
8
第5回から第7回の授業のまとめと演習 
9
中間試験 ただし,再履修生は課題レポート 
10
7.1階常微分方程式
変数分離法および完全微分方程式 
11
8.1階線形微分方程式
積分因数法による解法,定数変化法による非同次方程式の解法 
12
第10回と第11回の授業のまとめと演習 
13
9.2階線形微分方程式
重ね合わせの定理,未定係数法による非同次方程式の解法 
14
10.定係数2階線形同次微分方程式
特性方程式による解法,機械振動への応用 
15
第13回と第14回の授業のまとめと演習 
その他
教科書
教科書は使用しない.CSTポータルサイトに毎週の講義プリントと演習問題を掲示する. 
参考書
(1)今井功監訳  『力学 (<復刻版>バークレー物理学コース)』  丸善  2011年
(2)S.ラング著,松坂和夫,片山孝次(訳)   『解析入門』  岩波書店  1978年  第3版
(3)S.ラング著,松坂和夫,片山孝次(訳)   『続解析入門』  岩波書店  1981年  第2版
(4)E.クライツィグ著,近藤次郎,北原和夫,堀素夫(訳)  『常微分方程式 (技術者のための高等数学)』  培風館  2006年
参考書の内容については第1週目に簡単に紹介します. 
成績評価基準
中間試験または課題レポート(30%)と定期試験(70%)で達成目標を評価します.100点満点に換算して60点以上を目標が達成されたものとして合格とします.課題はCSTポータルサイトに掲示します. 
質問への対応
オフィスアワーおよびEメールにおいて対応します. 
研究室又は連絡先
松本・関谷研究室:駿河台校舎4号館1階419室
メールアドレス:matumoto@mech.cst.nihon-u.ac.jp 
オフィスアワー
金曜:駿河台校舎 12:10〜13:00 4号館1階419室 担当:松本教授  
学生へのメッセージ
数学は我々機械屋にとっては単なる”道具” です.あまり厳密さに囚われることなく大胆に使いましょう.そうすれば,機械屋としての”感”も養われます.また,毎週ポータルサイトに掲示する「演習問題」は必ず自力で解いてみてください.