空気中に懸濁する粒子の回収方法として,フィルタが良く用いられてきた。また工業的には電気集塵なども良く用いられている。しかし,フィルタは小さい粒子径の捕集が不可であり,また時間経過とともに粒子がフィルタ内に詰り,圧力損失が大きくなる。一方電気集塵は,使用するエネルギーが大きい問題がある。一般的に体に害のある粒子ほど小さいと言える。そこで,超音波を用いた微粒子の捕集について検討を行う。この方法により,音圧の低い箇所に粒子を集め,凝集させフィルターあるいは自重により捕集・回収することを目指している。しかし,この方法を用いるためには適切な装置形状の検討や各条件における捕集効率の算出が必要であるが,その検討はあまり研究されていない。そこで本研究ではまず計算により,これらを明らかにすることを目的として行う。 |

平板間の音圧分布(計算)

粒子挙動計算の一例 (粒子が特定の位置に集まる様子) |