機械工学科カリキュラム(令和6年度(2024年度)・令和5年度(2023年度)・令和4年度(2022年度)入学者対象)
カリキュラムの特徴
1年次に、インセンティブ科目(機械工学や機械技術者について)や基礎科学分野の科目を通して、豊かな教養・知識を身につけ、倫理観を高める。また機械製図科目を通して、機械図面の読み書きができる能力と、機械工作実習を通して、工作機械の役割や加工法などの知識について実体験を通して修得する。
2年次に、機械工学の基礎知識(機械力学、材料力学、流体力学、熱力学、機械工作法、機械要素)を修得し、これらの知識を用いて機械設計科目にて、簡単な機械装置が設計できる能力を養う。特に4力学(機械力学、材料力学、流体力学、熱力学)においては、力学I、II、IIIの科目を設置し、十分に基礎学力を身につけられるよう科目設置してある。
3年次に、機械工学の専門科目を通して、より高度な機械工学の専門知識を修得する。CAD/CAM科目や実験科目などを通して、これまでに得られた知識、技能を応用することができる。一方、工学基礎力が確実に身につけられるよう、理解度達成科目を配置してある。また実践演習やPBLを取り入れた科目を通して、自己と社会とのかかわりについて考えを深め職業観を養うことができる。
4年次では、卒業研究を通して、これまでに修得した知識、技能を総合的に活用し、研究に取り組むことができる。
卒業研究着手条件
卒業研究に着手するには、以下の条件をすべて満足しなければなりません。
- 修業年数が3年以上を経過していること。
- 卒業に必要な単位から94単位以上を修得していること。
- 卒業に必要な教養教育科目のうち未修得科目が2科目以内であること。
- 卒業に必要な基礎教育科目のうち未修得科目が2科目以内であること。
- 自主創造の基礎及び機械工学キャリアデザイン2科目3単位をすべて修得していること。
- 専門教育科目から60単位以上を修得していること。ただし、以下の「卒業研究着手に必要な分野別単位数一覧表」の条件をすべて満たしていること。
分野名 | 指定科目名(単位数) ◎必修 ※選択必修 | 単位数 | |
---|---|---|---|
実習・実験・設計 | ◎機械工作実習A(2)、◎機械工作実習B(2) ◎機械工学実験IA(2)、◎機械工学実験IB(2)、◎機械工学実験IIA(2)、◎機械工学実験IIB(2) ◎機械設計製図IA(2)、◎機械設計製図IB(2)、◎機械設計製図IIA(2)、◎機械設計製図IIB(2) |
16単位以上 | |
機械力学・材料力学 | ◎機械力学I(2)、◎機械力学II(2)、 ◎材料力学I(2) |
[A郡] ※機械力学III(2)、 ※材料力学II(2)、※材料力学III(2) |
6単位以上 |
流体力学・熱力学 | ◎流体力学I(2)、 ◎熱力学I(2) |
[B郡] ※流体力学II(2)、※流体力学III(2)、 ※熱力学II(2)、※熱力学III(2) |
6単位以上 |
加工 | [C郡] ※機械工作法I(2)、※機械工作法II(2) ※機械要素I(2)、※機械要素II(2)、※機械の材料(2) |
4単位以上 | |
電気・情報系 | [D郡] ※メカニクス基礎(2)、※コンピュータプログラミングI(2)、 ※コンピュータプログラミングII(2)、※電気の基礎I(2)、※電気の基礎II(2)、 ※エンジニアリングアナリシス(2)、※計測工学(2) |
6単位以上 |
卒業条件
卒業するためには、以下の条件をすべて満足しなければなりません。
科目区分 | 履修の方法 | 卒業に必要な単位数 | |
---|---|---|---|
全学共通教育科目 | 必修2単位 | 2単位 | |
教養教育科目 | 「多文化と社会の理解」(I郡) | 6単位以上 | 16単位以上 |
「心と身体の表現」(II郡) | 4単位以上 | ||
「科学・技術のリテラシー」(III郡) | 4単位以上 | ||
「総合・ゼミナール」(IV郡) | |||
基礎教育科目 | 「グローバルスキル分野」 (1)必修4単位 (2)英語IIIA、英語IIIB、English Communication I、English Communication IIから2単位以上 (3)英語特殊講義A、英語特殊講義Bから1単位以上 | 7単位以上 | 22単位以上 |
「基礎科学分野」 数学系:必修を含めて4単位以上 物理学系:2単位以上 化学系:2単位以上 | 14単位以上 | ||
専門教育科目 | (1)必修40単位 (2)選択必修A郡から2単位以上 (3)選択必修B群から4単位以上 (4)選択必修C郡から6単位以上 (5)選択必修D郡から6単位以上 | 86単位以上 | |
合計単位数 | 126単位以上 |
履修登録単位数
各学期の基本上限単位数は24単位ですが、直前学期の学業成績において下表のとおり修得単位数およびGPAを上回れば(但し、卒業要件単位数に係る授業科目のみ)、次学期では30単位まで登録することができます(詳細は学部要覧を参照)。
1年生 | 2~4年生 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
後期 | 前期 | 後期 | ||||
直前学期の修得単位数 | 20単位以上 | 20単位以上 | 20単位以上 | |||
直前学期のGPA | 2.5以上 | 3.0以上 | 2.5以上 | 3.0以上 | 2.5以上 | 3.0以上 |
履修登録可能単位数 | 28単位 | 30単位 | 28単位 | 30単位 | 28単位 | 30単位 |
GPA制度
理工学部ではGPA(Grade Point Average)制度(成績評価制度)により成績を評価しています。各科目の素点を下表のようにS~Nで評価し、計算式に従いGPA を算出します。このポイント数が、早期卒業や、就職・大学院の推薦基準、あるいは卒業研究の配属基準となります。計算式にあるようにDやE の評価もGPA に換算されますので、きちんとした履修計画を立てるようにしてください。
素点 | 評価 | 係数 | 内容 | 成績表示 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
判定 | 合格 | 100~90点 | S | 4 | 特に優れた成績を示したもの | S |
89~80点 | A | 3 | 優れた成績を示したもの | A | ||
79~70点 | B | 2 | 妥当と認められたもの | B | ||
69~60点 | C | 1 | 合格と認められるための成績を示したもの | C | ||
不合格 | 59点以下 | D | 0 | 合格と認められるに足る成績を示さなかったもの | - | |
無判定 | - | E | 0 | 履修登録をしたが成績を示さなかったもの | - | |
- | P | - | 履修登録後、所定の中止手続きを取ったもの | - | ||
- | N | - | 修得単位として認定になったもの | N |
【GPA の計算式】
(4×Sの修得単位数)+(3×Aの修得単位数)+(2×Bの修得単位数)+(1×Cの修得単位数) |
総履修単位数(D、Eの単位を含むが、P、Nの単位は含まない) |
サブメジャー制度
サブメジャー(副専攻)制度とは、体系づけられた科目郡からなるサブメジャーコースを履修し、所属学科の学位とは別に特定分野の学習成果を理工学部として認証する制度です。機械工学科以外に設置されたサブメジャーコースを履修し、16単位以上修得すると修了証書が授与されます。
パワーアップセンター
英語、数学、物理、化学の基礎講座を開講しています。また学習に関する個別の質問、相談、指導も行っています。大学での学習に不安のある方は相談してください。詳しくは教務課に問い合わせてください。
追試験について
病気その他の理由で定期試験を受けられなかった場合は、教務課で手続きをすることによって追試験を受けることができます。
転科について
やむを得ない理由がある場合には、機械工学科から他の学科に転科することができます。相手先の学科によって転科の条件が異なりますのでクラス担任や教務課に相談してください。3月中旬に転科試験を行います。
早期卒業について
成績が優秀な人は、3年で学部を卒業して日本大学大学院理工学研究科に進学することができます。1年終了時の成績が上位で大学院への進学を強く考えている人は、担任に相談してください。
履修計画上の注意
機械工学科の各科目を効率よく受講するために、履修方法が定められています。4年間で卒業するために、「履修計画上の注意」をよく理解し履修するようにしてください。
履修計画上の注意
(1)階段制の対象となる専門教育科目
ア | 各学期において、同時に受講できる専門教育科目は以下10科目のうち3科目までとする。 |
機械工作実習A、機械工作実習B、 | |
機械工学実験IA、機械工学実験IB、 | |
機械工学実験IIA、機械工学実験IIB、 | |
機械設計製図IA、機械設計製図IB、 | |
機械設計製図IIA、機械設計製図IIB、 | |
イ | 機械設計製図IBは、機械設計製図IAの単位を修得していないと履修できない。 |
ウ | 機械製図設計IIAは、機械設計製図IAとIBの単位を修得していないと履修できない。 |
また、機械設計製図IIBは、機械設計製図IIAの単位を修得していないと履修できない。 | |
エ | 機械力学IIIは、機械力学Iまたは機械力学IIの単位を修得していないと履修できない。 |
オ | 材料力学IIIは、材料力学Iまたは材料力学IIの単位を修得していないと履修できない。 |
カ | 流体力学IIIは、流体力学Iまたは流体力学IIの単位を修得していないと履修できない。 |
キ | 熱力学IIIは、熱力学Iまたは熱力学IIの単位を修得していないと履修できない。 |
(2)履修登録単位数
各学期で履修登録できる単位数には制限があります。(上記「履修登録単位数」を参照のこと)。
(3)その他
基礎教育科目について、以下の科目履修を推奨する。
物理学I、物理学II、物理学I演習、物理学II演習、基礎物理学実験、物質の構造と状態、基礎科学実験
卒業研究
4年生になると、卒業研究着手条件を満たす全員が各研究室に配属され、卒業研究を一年間かけて行います。研究室では1~4人程度で班を作り、卒業研究のテーマに取り組みます。卒業研究は他の科目とは少し趣きが違います。これまでに皆さんが習ってきた科目はすべて、先人たちの研究成果を習得することに主眼が置かれてきましたが、卒業研究は、まだ誰にも知られていない真実を自分たちの力で研究し見つけ出すことが目的です。いままで様々な科目を学習してきた成果を存分に発揮してください。
卒業研究の内容については、各研究室のページを参照してください。
講義シラバス・授業科目配置表・科目関連図
講義シラバス(授業・講義の計画や内容の概略)は、理工学部シラバスのページに掲載されています。
機械工学科の設置科目表はこちらです。
機械工学科では、それぞれの科目を効率よく学習するために、各科目に関連性を持たせて学習していきます。