学科・専攻紹介
機械工学科について
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教育研究上の目的
機械工学はものづくりを通して、人間生活を豊かにするための総合的な学問である。その機械工学を構成している自然法則の基礎的な理論や概念に立脚し、高度情報化した社会のニーズに応えることのできる創造性豊かな技術者を養成する。
学習・教育目標
(A) 工業を支える機械工学に対応した基礎教育
機械工学は、人間生活を豊かにするために必要であれば、幾多の困難をも克服してそのニーズに応えて行かなければならない。その分野は広がりこそすれ、狭まることはなく、その発展を支える基礎を重視して教育を行う。
(B) ものづくりを推進する実践教育
機械工学が人間生活を豊かにする具体的なものを提供するには、「ものづくり」があって可能となるので、その目的意識を明確にし、「ものづくり」に携わって得られる充足感を実践教育の中で享受しながらさらに自らを高める鍛錬を行う。
(C) 活躍の場を広げるグローバルな視野の養成
機械工学が対象と考える人間社会は地球上において高度に連携が深まっているので、それに対応できる能力を備えるとともに、万人の幸福を見据えた視点から行動を定めていく理念を持てる教育を行う。
(D) 機械工学技術者としての誇りと倫理観を持てる教育
機械工学技術者に対する要求は高まる一方ではあるが、それに答えることによる達成感も大きくなり、高い理念に対する尊敬も深まることとなる。これらより自らの誇りを確固たるものとして、機械工学技術者としての倫理観を培いながら意欲を高揚させることができる教育を行う。
沿 革
年号 | 西暦 | 理工学部 | 機械工学科 |
---|---|---|---|
明治22年 | 1889年10月 | 山田顕義らにより日本法律学校が設立。 | |
明治36年 | 1903年8月 | 校則を改め大学組織となり日本大学と改称。 | |
大正9年 | 1920年4月 | 大学令により大学設立認可。 | |
同 | 6月 | 日本大学高等工学校(土木,建築)設置(理工学部の基盤となる)。 | |
大正10年 | 1921年4月 | 高等工学校に機械科設置。 | 高等工学校に機械科設置(9月25日開講)。 |
昭和3年 | 1928年4月 | 日本大学工学部(土木,建築,機械,電気)設置(現在の理工学部に発展)。 | 工学部に機械科設置。 |
昭和4年 | 1929年4月 | 専門部工科(土木、建築、機械、電気)設置(現在の工学部に発展)。 | 専門部工科に機械科設置。 |
昭和13年 | 1938年3月 | 工学部,専門部工科,高等高学校に工業化学科設置。 | |
昭和22年 | 1947年3月 | 専門部工科を第二工学部として福島県郡山市に移転(現工学部)。 | |
昭和24年 | 1949年2月 | 学部改正により,新制大学に改編設置移行。工学部第一部(昼間部)(土木,建築,機械,電気,工業化学)設置。 | 工学部第一部に機械工学科設置。 |
同 | 3月 | 工学部第二部(夜間部)(土木,建築,機械,電気,工業化学)設置。 | 工学部第二部に機械工学科設置。 |
昭和25年 | 1950年3月 | 短期大学第一部・第二部(工業技術科,応用化学科,建設科)設置。 | |
昭和26年 | 1951年4月 | 新学制による大学院工学研究科(建設工学,機械工学,電気工学,応用化学)設置。 | 大学院工学研究科に機械工学専攻を設置。 |
昭和27年 | 1952年2月 | 工学部に薬学科設置。工業経営学科(生産工学部の基礎となる)設置。 | |
同 | 10月 | 日本大学短期大学を日本大学短期大学部と名称変更。 | |
昭和28年 | 1953年3月 | 大学院工学研究科博士課程(建設工学,機械工学,電気工学,有機応用化学)設置。 | 大学院工学研究科博士課程に機械工学専攻を設置。 |
同 | 10月 | 現駿河台校舎5号館の所在地に日本大学工学研究所試作工場(木造工場)を開設。 | 日本大学工学研究所試作工場(現工作技術センター)の開設。 |
昭和31年 | 1956年 | 工学部機械工学科に航空専修コース(航空宇宙工学科の前身)を設置。 | |
昭和33年 | 1958年1月 | 日本大学工学部に物理学科を設置し,理工学部と名称変更。 | |
同 | 9月 | 江東区大島町に試作工場ならびに内燃機関実験室を開設し,同時に駿河台1号館地下に試作工場分室を開設。 | 江東区大島町に試作工場ならびに内燃機関実験室,駿河台1号館地下に試作工場分室を開設。 |
昭和34年 | 1959年1月 | 理工学部に数学科設置。 | |
昭和36年 | 1961年7月 | 理工学部に交通工学科,精密機械工学科を設置,津田沼校舎で授業開始。 | |
昭和38年 | 1963年3月 | 大学院工学研究科修士課程,博士課程に,物理学,数学,地理学専攻を増設して,理工学研究科と名称変更。 | |
同 | 4月 | 理工学部に理工学研究所設置。 | |
同 | 12月 | 日本大学原子力研究所設置。 | |
昭和40年 | 1966年3月 | 習志野校舎新設に伴い,3号館地下に中央実験室を開設。 | 習志野校舎新設に伴い,3号館地下に中央実験室を開設。 |
昭和47年 | 1972年4月 | 理工学部建築学科(海洋建築コース),機械工学科(航空宇宙コース),電気工学科(電子コース)の3コース設置。 | 機械工学科の航空専修コースを航空宇宙コースに名称変更して設置。 |
昭和48年 | 1973年3月 | 大学院理工学研究科修士課程・博士課程建設工学専攻を土木工学専攻と建築学専攻に分離。応用化学専攻と有機応用化学専攻を統合し工業化学専攻名称変更。 | |
昭和52年 | 1977年12月 | 理工学部第一部に海洋建築工学科,航空宇宙工学科,電子工学科を設置,翌年4月から習志野校舎で授業開始。 | 機械工学科航空宇宙コースは航空宇宙工学科へ移設。 |
昭和54年 | 1979年3月 | 大学院理工学研究科博士前期,後期課程に交通土木工学,海洋建築工学,精密機械工学,航空宇宙工学,電子工学の5専攻を設置。 | |
昭和58年 | 1983年9月 | 理工学部土木工学科,建築学科,機械工学科,電気工学科,工業化学科,数学科の第二部を廃止。 | |
昭和59年 | 1984年12月 | 習志野校舎に日本大学理工学研究所機械実習所を開設(大島実験所の全設備を移転)。 | 習志野校舎に日本大学理工学研究所機械実習所を開設。 |
昭和63年 | 1988年4月 | 薬学科が分離独立し薬学部開設。 | |
平成4年 | 1992年4月 | 大学院理工学研究科博士前期課程に,不動産科学,医療・福祉工学,情報科学,量子理工学の4専攻を増設。 | |
同 | 7月 | 新潟県六日町に「日本大学八海山セミナーハウス」開設。 | |
平成6年 | 1994年4月 | 大学院理工学研究科の不動産科学,医療・福祉工学,情報科学,量子理工学の4専攻に博士後期課程を増設。 | |
平成7年 | 1995年 | 第1回Pacific Asia Conference on mechanical Engineering(PACME)をフィリピン工科大学と共催。 | |
平成8年 | 1996年4月 | 東葉高速線「船橋日大前」駅開設。習志野校舎を船橋校舎と名称変更。 | |
平成8年 | 1996年4月 | 機械実習所を工作技術センターと名称変更。 | 機械実習所を工作技術センターと名称変更。 |
平成10年 | 1998年 | 第2回PACME開催。 | |
平成11年 | 1999年4月 | 工業化学科を物質応用化学科と名称変更。 | |
平成13年 | 2001年4月 | 交通土木工学科を社会交通工学科と名称変更。電子工学科を電子情報工学科と名称変更。大学院理工学研究科交通土木工学専攻を社会交通工学専攻と名称変更。 | |
平成14年 | 2002年 | 第3回PACME開催。 | |
平成14年 | 2002年3月 | 日本大学原子力研究所を日本大学量子科学研究所と名称変更。 | |
平成15年 | 2003年3月 | 駿河台新1号館竣工。 | |
平成15年 | 2003年4月 | 大学院理工学研究科工業化学専攻を物資応用科学専攻と名称変更。 | |
平成16年 | 2004年4月 | 日本大学理工学部科学技術資料センター(CST MUSEUM)設立。 | |
平成19年 | 2007年8月 | 第4回PACME開催。 | |
平成20年 | 2008年8月 | CSTミュージアム 第5回特別展「日大理工のちからII」長江啓泰展開催。 | |
平成22年 | 2010年9月 | 理工学部創設90周年、短期大学部(船橋校舎)創設60周年記念式典挙行。 | |
平成23年 | 2011年4月 | まちづくり工学科,応用情報工学科を設置。社会交通工学科を交通システム工学科,電子情報工学科を電子工学科と名称変更。 | 機械工学科創設90周年 |
平成24年 | 2012年8月 | 第5回PACME開催。 | |
平成25年 | 2013年4月 | ||
平成28年 | 2016年7月 | CSTミュージアム 第13回特別展「日大理工のちからIX」機械工学科展開催。 | |
平成29年 | 2017年8月 | 第6回PACME開催。 | |
平成30年 | 2018年7月 | 駿河台新校舎タワー・スコラ竣工。 | 機械工学科各研究室はタワー・スコラに移転。 |
学生数
令和6年6月現在
学年 | 女子学生 | 男子学生 | 全学生数 |
---|---|---|---|
1年 | 11 | 157 | 168 |
2年 | 8 | 152 | 160 |
3年 | 8 | 167 | 175 |
4年 | 7 | 172 | 179 |
全学年 | 34 | 648 | 682 |
大学院について
日本大学大学院理工学研究科
大学院は、より高度な学術研究を行うために設置されており、本学でもその充実に力をいれています。博士課程は前期2年と後期3年に区分されており、前期の2年が修士課程として取り扱われています。
機械工学専攻 教育目標
博士前期課程:
人間生活を環境と安全の側面から豊かにするために、機械工学と自然科学の基礎理論を総合的に使って、社会のニーズに応える創造性豊かな「ものづくりとそのための研究」ができる技術者を養成する。弾塑性学、熱工学、流体工学、工作法、熱機関、自動車工学、機械力学、金属材料のいずれかの分野において、学部の学生と研究グループを組んで自由闊達な議論をしながら、研究計画を立て問題を解決できる能力を養い、現象に対する観察能力、調査能力、問題点の発見能力、指導力、協調性、説明能力、報告書作成能力をもつ人材を養成する。
博士後期課程:
人間生活を環境と安全の側面から豊かにするために、機械工学と自然科学の基礎理論を総合的に使って、社会のニーズに応える創造性豊かな「ものづくりとそのための研究」ができる高度な研究者・技術者を養成する。弾塑性学、熱工学、流体工学、工作法、熱機関、自動車工学、機械力学、金属材料のいずれかの分野において、主体的に選定した研究テーマの下で、研究計画を立て問題を解決し、現象に対する観察能力、調査能力、問題点の発見能力、指導力、協調性、説明能力、報告書作成能力を養い、自立して研究を遂行できる人材を養成する。
大学院前期課程で身につけられること
高度な研究を行い、自分の力で修士論文を仕上げるという過程において、学生同士あるいは教員と議論することや、研究室の4年生の上に立って導いていくという経験は、実社会においても役に立つことでしょう。
また、機械工学専攻では、大学院生の国内外学会発表を積極的に行っております。
より深い機械工学の知識や高度な研究能力はもちろん、自立心、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、論文作成力、リーダーシップなど、学部生の時と比較して一段と成長します。
大学院修士課程の設置科目一覧や時間割は、教務課シラバスに掲載しています。
大学院進学と就職
「大学院に進学すると就職に有利ですか?」という質問を受けることがよくあります。それぞれの企業、社会情勢によって一概には言えませんが、企業の大学院修了者に対するニーズは広まっており、一般に有利だといえます。
ただし、企業側も大学院修了者にはより高い能力を求めているため、大学院に入学したら、様々な能力を伸ばしていくことが肝心です。また、「○○社に就職するためには、どのようなテーマの研究をしたらいいのでしょうか?」という質問を受けることもありますが、企業側が修士課程修了者に期待していることは専門知識よりも、主に先に説明したような”経験”であるため、大手企業においては、研究テーマによって採用が決まることはほとんどありません。
大学院への進学方法
本学大学院入学試験は、次のように行われます。
前期課程
- 推薦入試:機械工学科卒業見込の成績上位者を対象に、7月頃に行われます。(面接)
- 一般入試:7月頃、9月頃と3月頃の3回行われます。(筆記試験および面接)
- 外国人留学生入試、社会人入試もあります。
後期課程
- 一般入試、外国人留学生入試、社会人入試があります。
他大学ご出身の方や留学生の方も積極的に受け入れております。お問い合わせより、志望されます研究分野や連絡先をお知らせください。折り返し、該当分野の教員を紹介いたします。
入試情報はこちらのサイトをご覧下さい → 日本大学大学院理工学研究科
機械工学専攻学生数
機械工学専攻:令和6年6月現在
学年 | 女子学生 | 男子学生 | 全学生数 |
---|---|---|---|
博士前期課程1年 | 0 | 33 | 33 |
博士前期課程2年 | 1 | 27 | 28 |
博士後期課程 | 0 | 2 | 2 |
全学年 | 1 | 62 | 63 |